雨空を見上げて

文字吐き(メンヘラのすがた)

夢キャスノベライズ感想

あくまで感想であり、「わたしはこう思った」なので、あんま深く考えないでください。

前提
・メインドラマ1章クリア済み
・微課金
・陽向誕から始めて今RANK120↑
・えびてんDX予約し忘れました

あくまで感想であり本書を貶めるなどの悪意はないつもりですが悪い意味で予想を裏切られたので口がやや悪いですが許してください

以下とっても小説の内容ネタバレ!!!! してます!!!!!!!


夢キャスのノベライズが発表されて、タイトルが「The AUDITION」とのことで、正直「ゲーム内演目『The AUDITION(以下TA)』をテーマにしてるんだろうな」と思っていました。
が、言ってしまいますとTAの中身には一切合切触れられていません。TAの脚本内容を読みたい! と思ってるかたにはお勧めしません。出てきません。まあわたしが勝手にTAの中身を出してくれるんだろうと思っていただけなので……このまま第二弾PHANTOM of the MASQUERADE、第三弾春の夜の夢のごとしと続いてくれたら嬉しいなとも思ってましたがそんなことはないらしいな。チッ。マジで残念だけどまあこればっかりは仕方ないよね。

で、実際のストーリーラインはどうだったかと言うと、「まどかが入団してからTAが上演されるまでのストーリー」です。
じゃあドラマ1章と一緒じゃんって?
そうじゃねえんだな!!!!!
あらかじめあとがきに用意されておりました作者のかたのコメントを抜粋させて頂きますが、

>ゲームと小説では、やはりメディアの違いがあること、またせっかく買って戴いたのに、まったく同じ話が載っている、というのもどうだろう、といったことが理由です。

いやいっそ同じの方が良かったよ!!!!!!!!!!!???????
これは本当に、わたしの私見ではありますが、同じドラマ内容でも「響也と伊織の喧嘩のシーンを仁視点から」「衣装を作っているときの陽向のシーン」「カイトがボイトレをしているシーン」とかドラマ内では出てないシーンあるんだからそこにすればいいんじゃないんですか!!!??? ね!!!!??? むしろ1章に沿うならわたしはそういうのが見たかったんですよ。一人称小説で章ごとに語り手が変わるとかでも全然構わないです。

わたしが読みたかったのは、まどかと夢カンメンバーの奮闘であって、ifの世界じゃ、ないんですよ。
なんならドラマの内容を追うだけでもいい。だって仰ってるように、ゲームのシナリオとノベライズって、別物じゃないですか。ゲーム内ではまどかの主観や仁の主観だったものを地の文に落とし込んだらもっと変わるじゃないですか。
確かにゲームのシナリオはまどか視点が多く、一人称小説と似てしまうかもしれませんが。それでもノベライズって、原作を「小説」にするものであって、原作とまったく違うストーリーを用意されても違うんですよ。まどかが響也と蒼星の喧嘩演技を止めたことで夢カンに招待されて、入団してオムライス食べて、響也と伊織がすれ違って、カイトと昴が喧嘩して、仁が陽向を甘やかして……っていう、そんな夢色カンパニーだから好きになれたんですよ……あぁもう何書いてんのか解んなくなってきた……。

あとは解釈違いになっちゃうので上記以上に私見ばかりになりますが、響也を天才天才ってとにかく天才扱いするのがちょっともにょりました。
わたしも自分で朝日奈響也のことを天才だとは思ってますが、朝日奈響也は「天才」なんてチープな一言で片付けちゃダメな存在だと思うんですよね。確かに彼は天才だけれども、朝日奈響也の天才さは彼の努力が裏打ちされてできたものなんですよ。17歳で初めて主役になったのもただ天才だったからってわけじゃなくてさあ。あと朝日奈、いくら完璧主義者(この言い方は似合わないけど)だからって予算食い潰すか? いやRisingのとき作り直そう! とか色々やってはいたけどそんなそこまでバカではないのでは……蒼星もいるしさ……。
あと伊織の件が本当に腑に落ちなくてですね。藤村伊織はそんな簡単に自分が選んだ劇団を投げ出す奴だったか? 確かにドラマ1章では響也と意見合わない! とは言ってますが、じゃあ辞める! とはならないだろう……自分の意見をぶつけていくのが藤村伊織なのでは?
カイトくんが「朝日奈真の死後に入団」ってあったけどアレ……カイトくんって朝日奈真が生きてるときから入ってたよな……? ってかまあ、これはまどかちゃん側の認識違い(だと思っていたが、本当は違った)の可能性あるけども。この辺カイトドラマ読んでないと微妙なライン(すみません、わたしまだ2-2とかです……)かもしれませんが。

おまけ的な話が「まどかが入団する前のストーリー」になってますが、これくらいはいけんだろ! と思ったらびッみょ〜にそんなことはなくてこれもまあ解釈違いの一種なんだろうな……。

ていうかまあ、原作ゲームのドラマシナリオも腑に落ちない点はあって、具体的に挙げると「公演半月前にシナリオを他の劇団にパクられたのに公表せず処理する」→「えっTAのストーリーライン、ホームページとかに載せてなかったの!? 半月前なのに!? 」とかあるけど。
ていうかそういうちょっと微妙なところを手直しというか、解説してくれるのかな〜って期待してた面も……あってですね……。
↑に関しては「きっとホームページには『朝日奈真の遺稿、ここに完結――』みたいな煽りと響也のシルエットだけ載せてたんだろうな! 当日までのお楽しみ感を出すために!」とか勝手に思ってたんですけどね。
それから、やっぱり、1章最大の山場って「まどかが頑張って仕上げた朝日奈真の遺稿を他の劇団にパクられたところから半月での公演を乗り切るシーン」だと思うんですよ。
パクられてしまってどうしようもない状況でもなんとか新しい脚本を書いたまどか、(現実的にはかなり難しそうですが)輝いてるんですよ。
そんなまどかに、流行のものに便乗したような、挙句にカイトから「パクりじゃねぇか!」って言われるような、そんな脚本を書かせるっていうのが、嫌なんですよ。
イメージ的には「アナ雪がめちゃくちゃ流行ったから雪の女王を元にしたいい感じの脚本を書いた」みたいな感じだと思ってますが、そこんとこどうなんすかね。まあ結果的にまどかが書いたホンは「アニメとは全然違うもの」になったらしいけどそれをお蔵入りて。


756円で朝日奈響也のURカード+朝はむ響也が手に入るなんてお得だな!
以上!!!!


引用とか強調とかアプリから上手くできなかったので後でPC開いたときにテキトーに編集します。


2016.11.16 追記
引用とか編集しました。
以下思い出したように加筆。

キャラ設定紹介のところに各サインが入ってるのも良かったな〜と思いました。

まどかの一番最初、夢色キャストの冒頭を飾るセリフについて。
原作

−−ずっと。ずっと信じていた。
あきらめずに追いかけ続ければ、いつか夢に届くはずだって。

小説

(あきらめなければ、夢は必ずかなう)

ってなってるんですけど、個人的にはもう一番最初のこの一文でダメだったというか。このセリフって夢キャス始めて一番に見るやつじゃないですか。八月くらいにやってた夢キャスカフェもカフェ階に上がっていくのにこのシーンのパネルが貼られててすごく感動したっていうか、「夢色キャストの世界への導入」って感じがして好きなんですよ。それを最初から変更して、まったく違うストーリーにして……改めて見返したら割と、虚しくなりました。ごめんね。


こんな感じでカフェでもわざわざ使ってくれたワンシーンであっただけに。